正確に答えようとした結果”嘘”をつく!?

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極端な例えかもしれませんが、

タバコを吸おうとしている人から「ライター持ってる?」と聞かれたら「持ってません」と答えるが、「火かして」と言われたらマッチを差し出すのが私です。
(ライターは持っていないけどマッなら持っているから)

他にも、

「パスタ好き?」と聞かれたら「いいえ」と答え、「パスタは嫌い?」と聞かれても「いいえ」と答える。
(パスタは好きでも嫌いでもないから)

自分でも(わ、コイツ面倒くさ!)とは思う。

なのに結構やってしましがちで、直後に

(あ、自分今の返しやっちゃいましたね〜、発達障害特性でましたね〜)

と、まるで他人事のように自己分析するときもあります。

なのになぜその場では上記のような、まるでSiriのような返答で相手をイラッとさせてしまうのか・・・

質問の意図が読めない

一つには、単純に質問の意図が読めないことが原因で端的に返してしまうパターンがあります。

「ライター持ってる?」は文字通り、あなたはライターという道具を所持してるか、してないか、ということを聞いている。

わけではもちろんありません!!!

質問している方はタバコを吸おうとしているので火を貸してほしいわけです。

ですがその意図を汲みとれず「持ってません」と返してしまう。(でましたSiri対応)

マッチは持っているのに、相手がなぜその質問をしているのかまで考えが及ばない。

恥ずかしながらよくやってしまう残念なミスです。

しかしこの他にもややこしい問題があります・・・

正確に答えようとしてる


引き続きこの極端な例えでいうと、「持ってません」が飛び出してしまうのには他に少しやっかいな理由もあります。

それは

質問に対して正確に答えることを最優先したくなってしまうから

です。

自分はライターを持っていない、それは事実です。

でもマッチは持っているので火をかすことはできる。

相手がタバコを吸おうとしているのも分かっている。

しかし相手からの質問は、ライターを持っているかどうかなのだから「持ってます」という回答では嘘になってしまう・・・

このように思考した結果「持ってません」だけが飛び出てしまうメカニズムです。

そのくせ(マッチならあったのに・・・)と心の中でもじもじしていたりもします。

それで終わればいいのですが、私がマッチを持っていると相手が知れば大抵いい気はしません。

マッチをあげるのがそんなに嫌だったのかな

なんだその屁理屈、おちょくってんのか

などと思われますし、”火をかしてほしい”が本質の相手からすれば、火を持っているのに持ってないと言われたわけですから、嘘をつかれたと解釈してしまいます。

ではなぜ「マッチならありますよ」と言えないのか。

会話が受け身すぎる(常に相手のサーブ待ち)


私の場合この“そのまま返しちゃう問題”は、会話において受け身になりすぎているときに陥りがちな現象です。

また、受け身になりやすい相手やシチュエーションというのも存在します。

例えば相手でいうと先生、上司、先輩などの場合で、シチュエーションでいうと職場や学校などのオフィシャルな場面がそうです。

聞かれてないことをしゃべるのは余計ではないか・・・

的外れなことを言ってしまわないか・・・

と考え、別の質問がくるのを待ち、相手にサーブを押し付けてしまいます。

しかしそれでは相手からの質問が「ライター持ってる?」の一つだった場合「持ってません」の1ターンで会話終了です。

これでは生産的なやりとりになりません。

なによりそのままSiri並に受け身なスタンスをつらぬいていれば自然と孤独になっていくのは目に見えています。

そこで、意識しておきたい対策をかきとめておきます。

正確さよりも分かりやすさ


確かにライターは持っていないので「持ってません」と答えなければ気持ちが悪かったり、細かいディテールが気になってしまうかもしれません。

しかし大事なのは正確さではなく分かりやすいやりとりなので、いかに誤解のない伝え方をするかが重要です。

ありのまま正確に返せば「持ってません」になるところを

「マッチで良ければどうぞ」とスムーズに返せるようにするのが課題なのです。

自分にとって大事な相手の前やコミュニティ内でSiriのようになってしまっていては自分のためにもよくありません。

自分からも質問をする


私たちのようなタイプは意識しなければ圧倒的に説明不足のまま終わってしまいます。

わざわざ確認する必要ないか、と思うようなことでもわざわざ確認して正解なのです。

「ライターは持ってませんが、何に使うんですか?」

「マッチでも大丈夫ですか?」

など。

これに対し「マッチでもいいのでかしてほしい」と言われれば相手の手助けが出来るし、

「マッチは怖くて使えない」と言われてもそれは相手のことを一つ知ることができたのだから、どちらの場合も生産的な結果になります。

先日、聞いてみて良かったなと思うことがありました。

高速をドライブ中にパートナーから「トイレは大丈夫?」と聞かれ、「大丈夫」とだけ答えた後に、ハッとした。

これは単に私に確認してくれただけではないのでは・・・

すかさず「そっちはトイレ大丈夫?」と聞き返したところ、

「行きたいかも」と言うではありませんか。

相手は私に確認してくれたのではなく、自分にも同じように確認をしてほしかったのです。

こういったこともあるので、分かりきっているようなことでも質問をし返す意味はあるのです。

こんなこといちいち言語化しなくても、呼吸のように実践している人がほとんどかもしれません。

けれど、あなたが私のようについついSiri対応をしてしまうようなら、まずは「質問返し」からはじめてみてはいかがでしょう。

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